三代沙也可 全曲集 2012

三代沙也可 三代沙也可 全曲集 2012歌詞
1.夢蕾

作詞:麻こよみ
作曲:伊藤雪彦

ままにならない この世の川よ
ひとり見上げる 流れ雲
つらくても 泣きません
心が 濡れるから
いい日が来ますね 私にも
いつか咲かせる 夢蕾

女ごころの 真ん中あたり
今も消せない 人がいる
思い出に すがっても
過去(むかし)に 戻れない
後ろを向かずに これからも
生きて行きます 夢蕾

肩に冷たい 川風さえも
いつか春呼ぶ 風になる
もう二度と泣きません
明日が 遠くなる
いい日が来ますね 私にも
巡る幸せ 夢蕾


2.アカシアの下で

作詞:麻こよみ
作曲:伊藤雪彦

アカシアの 甘い香りの下で
静かに別れを 告げた人…
今頃どうして いるのでしょうか
瞳を閉じれば あの夜を
思い出します 花別れ

アカシアの 白い花びらこぼれ
肩寄せ歩いた 並木道…
私をおぼえて いるのでしょうか
あの頃お互い 甘え過ぎ
悔む思いの 花別れ

アカシアに 淡く木洩れ陽揺れて
心に溢れる せつなさよ…
二度とは会えない あなたでしょうか
返らぬ月日の 淋しさは
にじむ涙の 花別れ


3.桜の川

作詞:麻こよみ
作曲:伊藤雪彦

風にこぼれる 花びらが
揺れて流れる 桜川
時の短かさ 移ろいに
心しみじみ せつなくて
振り向けば失くした…夢いくつ

水にきらめく せせらぎが
胸に優しく しみ通る
会えば別れる 人の世に
好きで別れた あの人よ
今はただ面影…なつかしく

二度と返らぬ 歳月(としつき)は
水の流れの 儚(はかな)さよ
たどり着くのは どの海か
心細さに 泣いたって
幸せの明日を…桜川


4.風屋台

作詞:麻こよみ
作曲:伊藤雪彦

赤いちょうちん 揺れるたび
浮かぶ面影 コップ酒
惚れたおまえに 幸せひとつ
やれずに別れて 来た俺さ
苦(にが)さ飲みほす 風屋台

尽すおまえの 優しさを
じゃまにしていた あの頃は
女心の 淋しさつらさ
今ならわかって やれるのに
ばかな男さ 風屋台

酒にほろ酔い 目を閉じりゃ
そばにおまえが いるようで
すまなかったと 一言(ひとこと)詫びて
この手に抱きたい 細い肩
つらさ飲みほす 風屋台


5.あなたの女

作詞:吉岡治
作曲:伊藤雪彦

おまえと一から 出直すと
ちいさなわたしの 肩を抱く
指でかくした 男の涙
忘れない
夢でもいいわ 夢でもいいわ
きょうからわたしは あなたの女

ふたりの指環は なくっても
こころに飾りが あればいい
逃げた夢なら あなたと捜し
生きてゆく
つまずかないわ つまずかないわ
きょうからわたしは あなたの女

つましい春でも ふたりなら
苦労を笑顔に かえられる
浮いて沈んで 見上げる街に
雨が降る
ふりむかないわ ふりむかないわ
きょうからわたしは あなたの女


6.貴船川

作詞:池田充男
作曲:伊藤雪彦

あなた ほら あなた 蛍です
儚(はかな)くて 美しい
ゆめの世界を 見るようですね
恋に身を灼(や)く この私
待って 待って 死ぬほど待って
くずれるような 夜だから
蛍になりたい 貴船川(きぶねがわ)

あなた ほら あなた あの蛍
追いかけて 結ばれて
ゆるい川面を 流れてゆくわ
おなじ運命で かまわない
いのち いのち 女のいのち
男にあげて 悔(く)いはない
蛍になりたい 貴船川

憎さ 愛(いと)しさ 胸に秘め
待って 待って 一年待って
思いを遂(と)げる 夜だから
蛍になりたい 貴船川


7.港のれん


8.哀愁海岸

作詞:松井由利夫
作曲:伊藤雪彦

捨てたい 消したい 忘れたい
面影なのに 夢なのに
波板海岸 片寄せ波は
寄せても 寄せても 返らない
私の恋も 返らない
涙と添い寝の 海の宿

泣きたい 酔いたい みだれたい
飲むほど苦さ 沁みる酒
波板海岸 霙(みぞれ)が走る
旅路の終わりと 決めたのに
こぼれた春の残り香が
未練をひきずる 潮けむり

逢いたい 燃えたい 縋(すが)りたい
やっぱり駄目な 女です
波板海岸 さすらう鴎
私と泣いてね 夜明けまで
心の出口 見えるまで
みちのく明日も ひとり旅


9.裏町しぐれ

作詞:木下龍太郎
作曲:伊藤雪彦

風邪を引くなと やせた手に
無理に持たせた 男傘
急に降り出す 裏町しぐれ
お前のなみだか この雨は
胸に残した 水たまり

わざとつれなく 背を向けた
惚れた心の 裏返し
雨よ判るか 裏町しぐれ
させてはいけない 苦労など
世間知らずの お前には

早く幸せ 掴めよと
言って見送る うしろ影
止んでまた降る 裏町しぐれ
今夜は馴染みの 止まり木で
酔って未練の 雨やどり


10.京しぐれ

作詞:松井由利夫
作曲:伊藤雪彦

嵯峨野霧雨(さがのきりさめ) 夕まぐれ
指にこぼれる 京しぐれ
濡れてはらはら 散る竹の葉に
影は泣いても 戻れはしない
この命かけました 恋の道

口とこころは うらはらに
情け重ね着 京鹿(きょうか)の子
涙絵染(えぞ)めの 西陣しめて
たとえ世間に 背(そむ)かれようと
この人によりそうと 決めた道

髪のみだれに 鐘(かね)の音(ね)が
沁みて切ない 京しぐれ
匂い袋の小さな鈴を
胸にしのばせ こらえてたえて
この恋に生きてゆく おんな道


11.酒がたり

作詞:たかたかし
作曲:伊藤雪彦

路地にこぼれる 赤い灯が
おれをかなしく 呼びとめる
夜の寒さに 肩寄せあって
飲んだあの日の もやい酒
逢いたいな こんな夜は
おまえに 逢いたいよ

箸の袋に 好きと書き
おれにあまえて くれたやつ
細い襟足 ほくろが一つ
酒をつぐ手に からみつく
しみじみと 思い出す
おまえを 抱いた夜

音もたてずに 降りしきる
雪の白さが 目にしみる
酔えばおまえの ぬくもり今も
時の流れに 消えもせず
逢いたいな こんな夜は
おまえに 逢いたいよ


12.あなたさがして

作詞:松井由利夫
作曲:伊藤雪彦

あなたとはじめて 出逢った夜は
函館リラいろ 深い霧
街はずれ北酒場 止り木ふたつ 遠灯り
見つめあうそれだけで 倖せでした
鴎が鳴く港町 汽笛がしみる

また逢う夢さえ 約束さえも
残してくれずに 消えた人
金沢の消し印が 押されたはがき手ががりに
探がしてはみたけれど 逢えないあなた
どこにいるの教えてよ 灯台あかり

あなたを追いかけ ここまで来たの
時雨の天草 石ただみ
もう一度逢いたいの 確めたい未練なの
このこころマリア様 わかってほしい
出て行く船 帰る船 あなたはどこに…


13.赤い風車

作詞:松井由利夫
作曲:伊藤雪彦

赤い風車 女のこころ
恋しい おもかげ 夢みて廻る
信じているのよ あなたの言葉
お願いもう一度 抱きしめて
夕陽がにじむ 睫毛が濡れる
こっち向いてよ 逢いたい あなた

赤い風車 廻したままで
あなたは気まぐれ どこかへ消えた
うなじに優しく くちづけくれた
あの日の思い出 色硝子
ギターを抱いた あの渡り鳥
こっち向いてよ 好きです あなた

赤い風車 女がひとり
廻して待ってる 昨日も今日も
あれから春きて また秋がきて
落葉が涙を 連れてくる
いい風吹けば くるくるきっと
こっち向いてよ 逢いたい あなた


14.雨の波止場町

作詞:松井由利夫
作曲:伊藤雪彦

雨がやんでも 港の灯り
わたしの涙で 見えないわ
いくら止めても 縋ってみても
いのちふりきる 船が出る
あなたわかって 切ないこころ
鴎が泣いた 汽笛が泣いた
雨の波止場町

情けぬくもり つぎ足しながら
恋しいあなたを しのび酒
一夜明ければ もうあと一夜
春の嵐の 故にして
女なみだを こがして燃えた
おもい出 呼んだ しみじみ呼んだ
雨の波止場町

波に揺れてる 海鳥さえも
いつかは帰って くるものを
潮の流れに 航海燈に
せめてのぞみを つなぎたい
あなたお願い 帰ってきてよ
鴎が泣いた 汽笛が泣いた
雨の波止場町


15.港わかれ雪


16.今夜はルンバで